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レコーディングの壁

今週初めは40度に迫る気温でしたが、ようやくここにきて秋らしい風も感じられる様になってきました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今年の夏は家にいることが多かったせいか、ほとんどセミの鳴く声も聞かず、季節感を感じるのはかき氷くらいだったかもしれません。年々「暑い」という感情以外に、夏の風物詩の感性が失われていく気がいたします。

 

ステイホーム期間に始めた宅録ですが、今月初め、地元FM局の方から、お手作りのコンデンサーマイクをお借りする機会に恵まれ、2本の特徴の異なるマイク(RK-87,RK-47)でレコーディングしました。

 

 どちらも作者の自信作なので、期待が膨らみますが、結果的に今回もまた、久々に壁にぶつかりました。

これまで都内のスタジオで、様々なメーカーのコンデンサーマイクをあれこれレンタルして試してきた私としては、ユーザーとしての経験は豊富なつもりです・・・・。今回お借りしたマイクは、ホワイトノイズがなく、奥行き感があり、ウェットで輝きがあり(RK-47)、私の声の特徴を生かしてくれる秀逸なマイクで、とても満足しました。

 

 しかし、作者もおっしゃる通り、ゲインが高めのマイクなので、入力レベルを下げてレコーディングすることとなります。そうなるとミックス時点でかなり頑張っても音圧が十分に出せず、なかなか歯痒いのでした。やはりオーディオインターフェースとマイクの相性が考えられます。2万円程度の価格帯で周辺機材を取り揃えている私には、なかなか超えることのできない壁です。プロが使うマイクプリやオーディオインターフェースに手が届かない現実、さてどうしたものでしょうか・・・

 

映画「ミッション」のサントラ、「ガブリエルのオーボエ」として作曲され、のちに歌詞がつき、サラブライトマンやイルディーヴォに歌われている、エンニオ・モリコーネの名曲「ネッラファンタジア」をどうぞお聴きください。

(下記からYouTubeにリンクします)

数々の心に残る名曲をこの世に残してくださった、イタリアの作曲家、エンニオ・モリコーネ氏は先月91歳で逝去されました。Grazie Maestro,感謝を込めて。

 

Nella Fantasia Ennio Morricone  TMae