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ギュータースローのクラスター

県を跨いでの外出自粛も解禁となって、街には少し人々の安堵、開放感が感じられます。このまま季節とともに明るい平和が戻ってきて欲しいと思いますが、日々の感染者数は30人前後の横ばい、増加も減少もあまりなく推移している状況、一体今後をどう予測できるのかわかりません。しかしこれは欧米の感染者数とは比べ物にならないくらい少ない数です。

 

収束への淡い期待を裏切るようなニュースが入ってきました。ドイツ・ギュータースローの食肉加工工場で650人の集団感染とのこと。市民への拡大を防ぐために、現在州は2つの郡において、家族以外の人との接触を避けるなどのロックダウンを月末まで実施することとなりました。

ギュータースローは私がかつてRIの留学生で滞在したデトモルトから東に車で30分ほどの街です。食洗機で世界的に知られるMieleの本拠地。又、ベルテルスマン財団の主催するオペラコンクールNeue Stimmeの開催地。20代前半の頃、このコンクール事務局で日本人対応アシスタントとして仕事をした思い出があります。そしてToenniesも地元に愛されるハム・ソーセージなど食肉加工品メーカーです。

現在、Toennies(テンニーズ)はコロナウイルス検査を無料で市民に提供、従業員約6500人とその家族は自宅隔離にし、感染拡大防止に努めているようです。

 

ちなみにLeberkaeseレバーケーゼが好きです。

 

この時期のドイツは澄み渡る空、青々とした木々、美しい花々、本当に一年で一番きれいな季節ですが、目に見えないコロナウイルス のせいで、人々の心が不安に覆われることは悲しいことです。ドイツのように生真面目で規律を重んじる社会ですら、コロナウイルスを制することができません・・・・しかし淡々と、しっかりと、感染防止の実践を怠らず、なんとか心の平和を保ちたいものです。